リストラは自分につながるチャンス

     40代、50代のリストラにあった方へ、「今、この状況」だからこそ感じられることを                そのまま受け入れることで、日々少しでも楽になれるように           そして後にそれがチャンスだったと思えるようになるブログ

なぜ「リストラは自分につながるチャンス」なのか?①

なぜ、リストラは自分につながるチャンスなのか?

 

 

実は、これは「リストラ」だけに限ったことではなく

自分の身に「起こって欲しくないこと」が起きてしまった時

俗に言う「問題」や「トラブル」などによって

引き出される「怒り」や「嫉妬」「悲しさ」など

「ネガティブ」と呼ばれる感情をきっかけに

本当の自分と繋がることに本気で取り組めば

その後の人生での「在り方」を

変えることが出来るということなのです。

 

 

では、図を使って説明します。(ここでは「仕事」のケースです)

 

 

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一枚目は、<「仕事」がある時>、つまり働いている時です。

 

まず、中心に「本当の私」がいます。

「本当の私」とは普段は感じることが出来ない「私」であり

その周りを「グレーゾーン」と「イエローゾーン」が覆っています。

 

「グレーゾーン」は後に詳しく説明しますが

一言でいうのなら、「根底にある怖れ」です。

 

「イエローゾーン」は仕事をすることで得られる「満足」をしている感覚です。

「満足」しているので、私は、それが「本当の私」だと思っています。

 

 

そして、その「イエローゾーン」の中も2つに分かれています。

一つは、仕事を通じてしか得ることのできない

世の中や、人との関わりから感じることが出来る

やりがいであったり、喜び

仕事そのものが出来る幸せなどがあります。

(ただ、「仕事ができる幸せ」については、失業期間が長い時に再就職出来た時には感じますが

その「仕事そのもの」が本当に好きではないと一時的なものに終わります)

 

二つ目は、「仕事」をすること、「会社」で働くことで得られる

会社名、肩書き、役職、職種、年収、などがあります。

この場合の「満足」は、仕事から直接得られた喜びではなく

「会社」に所属することで得られる、安心のようなものです。

 

 

また、肩書きなど一切なくても、ただ黙々と与えられた仕事をこなして

労働の対価に見合う収入ではないけど、

それでも小さな「満足」のために

働き続けてきた方もいらっしゃるかと思います。

 

様々な立場で、皆さん一所懸命に働いていると思います。

その中で、仕事からの喜びを感じることもあるでしょう。

ですが、一所懸命に働く動機が

地位や、年収を死守することや、昇進すること

とにかく、「会社」に居続けて

「失業」だけは避けたいと考えているようでしたら

二つ目の「満足」が主になっているのかもしれません。

 

そして、この二つ目の「満足」の厄介なところは

あたかも、それが「自分には価値がある」という思いを起こさせ

「勘違いの自己価値」となってしまうところなのです。

そして、これが「イケている!」「勝っている!」となります。

この二つ目の「満足」は、世間的に「立派」であればあるほど

強固なものとなって、「勘違いの自己価値」は肥大化して

「バリア」となり、やがては屈強な「鎧」となって

「本当の私」と繋がることが出来なくなってしまうのです。

 

 

そして、その重たいけど麻痺している「鎧」を

脱ぐ機会が「リストラ」ということなのです。

 

 

続いての図はこちらです。

 

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 二枚目は、<「仕事」を失った時>、つまりリストラにあって失業した時です。

 

ここでは、今まで「自己価値」だと信じていたものが

一瞬にして、全て無くなります。

(本当の「自分の価値」自体は無くならないのですが

「満足」が無くなるので「自己価値」が消えたように錯覚します)

 

そして、イエローゾーンが無くなることで

初めてグレーゾーンに触れることが出来るようになります。

これは、ほとんどの人が持っているものなのですが

イエローゾーンがある時は、

それを隠しているので感じることはありません。

 

グレーゾーンは、俗に言う「ネガティブ」な感情です。

無価値感、自信喪失、怒り、悲しみ、罪悪感、惨めさ、情けなさ・・・など

「立派」であればあるほど、縁遠い感情たちです。

 

何度も言いますが

このグレーゾーンは、イエローゾーンが無くなったから

現れたものではなくて

元々、持っていたものがイエローゾーンが無くなったことにより

感じることが出来るようになったものなのです。

 

分かりやすく言うと

普通に仕事をしている時は「満足」しているので

「困る」ことがありません。

グレーゾーンは、「困る」ことが無い限り

絶対に気付けない感情だからです。

「お金が減っていく、収入が途絶える」ことで

感じることが出来る「焦り」「不安」などは

「仕事」があって、「収入」が定期的に入ってくる時には

想像力をいくら総動員しても、その状況の「不安」を感じることはできません。

何も好き好んで、その「不安」を感じなくてもいいのですが

この「不安」があるからこそ、「お金」の為だけに仕事を探して

「お金」と引き換えに「仕事のストレス」を生み出し・・といった

悪循環の大元に成りかねないので

これに触れることが出来た時は「チャンス」だと思って

そのグレーゾーンを毛嫌いせずに受け入れることをおススメします。

 

ただ、無職になって収入が無くなったとしても

貯蓄があって、金銭的な余裕があるような場合は

イエローゾーンとしては、まだ結構残っているので

すぐにグレーゾーンを感じることは難しいとは思うのですが

「仕事をしている時」よりはグレーゾーンに近いので

意欲的に取り組まれてもいいかと思われます。

 

そして、二枚の図に書かれている「外からの刺激」というものがあります。

これは、「仕事がある時」には「満足」によって跳ね返して

気にもしなかったことが、「仕事を失ったこと」で

ダイレクトにグレーゾーンに触れてしまうので

その度に、色んな感情が出てきて

「嫌な」気分になってしまうということです。

 

例えば

預金通帳を見る時の「不安度」であったり、

「ご近所さんの目」などは、

「仕事がある時」と「無い時」では

顕著に変わってくるのではないでしょうか?

「ご近所さんの目」という「外からの刺激」は

変わらない同じものなのに

受け手の「自分」の触れる場所が変わってくるからです。

 

それでは、このグレーゾーンの「根底にある怖れ」と

どう向き合っていったらいいのか?を

次回お伝えします。